一九二六年に大正天皇が葉山で崩御し、昭和天皇への三種の神器と皇位の継承は、滞在していた葉山で行われ、一九二八年の即位大礼は、京都御所で行われたという。

出口宗和「三種の神器の謎」(二見書房)
 いずれにせよ今から五十年前、正確には大正十五年(一九二六年)十二月二十五日、大正天皇崩御と同時に「昭和」の元号が号令された。中国の古典『書経』にある「百姓昭明、万邦協和」の言葉から「昭和」とされたという。

「新帝践祚――御用邸御坐所において」
「東京日日新聞」昭和元年(一九二六年)十二月二十六日 号外
 天皇陛下崩御あらせられたるにつき、皇室典範第十条〈天皇崩ずる時は皇嗣即ち践祚し祖宗の神器を承く〉の明文により皇嗣たる皇太子裕仁親王殿下には同時刻を以て直ちに葉山御用邸なる御坐所に於て践祚あらせられ祖宗伝承の神器を承り、皇位を継承あらせられた。

「朝日新聞」昭和三年(一九二八年)十一月十日
 今日一一月一〇日朝、天皇陛下には、賢所の大前において即位礼の神儀を挙げさせられ之を皇祖に親告し給う。御儀を行なはせらるるは賢所を奉安する京都御所内春興殿である